理工系の地位向上運動の問題点の分析と検討
理工系(理系、理科系)の地位向上運動を進めるにつれ、問題点がいくつか浮かび上がってきました。理工系の地位向上運動の本当の実効性を確保するため、その解決策 を考えます。
I.理工系の地位向上に積極的に動く人が少ない
問題点1.地位向上について、無力感が大きく、積極的に動く力が出ない
解決策1: 理工系を応援する理由をもう一度良く考える
たとえば、阪神を応援したり、巨人を応援する人は、応援により何か金銭的利益を得ているわけではありません。
しかし、自分が感情移入をしている選手やチームががんばると嬉しいのです。
そういう損得感情を越えた共感と連帯が広がれば、理系の地位は向上するのです。
スポーツチームの応援をするように、理系の応援をするという趣味が広がっていくことが重要でしょう。
解決策2: 運動を、1つの会や個人に集中させるのではなく、インターネット型(分散型)にする。
これは、運動が広がっていく際には、非常に重要です。1つの会や個人は、一定の色があるため、運動の広がりに限界があります。
多くの会やサイトが、新しく立ち上がり、ヨーロッパ連合(EU)のような形で、お互いに独立しつつ、緩やかに連帯していくことも重要でしょう。
問題点2.地位向上について、強い必要性を感じにくい
解決策1: 強い必要性を感じていないが、弱い必要性を感じている莫大な数の人の小さな運動を、インターネットの力で集める
運動に熱心な人は、理系の不遇を不条理と感じて、強い必要性を感じています。
しかし、強い必要性を感じていないが、弱い必要性を感じている人の小さな行為を、インターネットの力で集めることが重要です。これらの人は、自ら理系、理工系の地位向上の運動を大々的に行なうことはないかもしれませんが、何らかの形で具体的な行為をすれば、数が多いため、理系の地位の改善にとって大きな力となるのです。
問題点3.地位向上について、具体的な動きに結びつかない
解決策1: 新しい動きに敏感な先見性のある有力者を探す
これは、ベンチャーの発掘と同じです。
解決策2: 理系の連帯を、理系団体にまで拡大する
製造業、理系企業は、理系労働者、及び理系国家日本と連帯して、その地位を高めていく必要があるのです。
理系の連帯は、個人だけではなく、理系企業、理系団体に広げる必要がある
という思想は、今までなかったものでしょう。
II.まとめ
理系、理工系の人々の地位が向上すれば、日本の地位も向上します。そして、それは科学技術の進歩を通じて、文科系、文系の人々を含む全世界の人々に、大きな利益をもたらします。問題点を分析し、解決策を地道に考えていく必要があるでしょう。
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